2025年03月04日

インディペンデントシアターOjiの機材備品について

既報の通り、東京都北区の王子小劇場の運営を有限会社ジャングルが2025年4/1より引き継ぐ事となりました。現在最終のリニューアル準備を進めていますが、本日は劇場機材や備品についてリリースいたします。

[舞台]
舞台備品に関しては、従来の備品を引き継ぎ運用いたしますが、今後の運営の中で状態の悪い平台などから順次入れ替えを予定しております。舞台奥側に常設となっていたカーテンレールに関しては、利用頻度があまり高く無い上に、照明機材や舞台美術の吊り位置に干渉するなどの弊害もあるため、常設は廃止し、必要時に設置する形式に変更いたします。
→舞台備品リストはコチラ

[照明]
照明備品に関しては、既存の備品をベースにしつつ、既報の通りこれまでオプション機材であった増設ユニット1台12chを常設とし、基本料金内で常時48ch運用が可能になります。
灯体に関しては、状態の悪いものを処分or予備機扱いとし台数を調整しました。今後の運用状況をみて、必要があれば機材追加を含め検討いたします。
また、ギャラリーにオペブースを組む事が多いため、調光室までケーブルを引き回す必要が無いようにギャラリーに2回路(2ユニバース対応)DMX入力を用意します。ユニット元にDMXスプリッターを配置し、新たに敷設するバトン上のDMX回路に信号を送ります。あわせてフロア機材などへの回線引き回しもこれで楽になるかと思います。
また、調光室の整理で保管場所確保の目途が付いたため、照明スタンドを新たに4本導入します。SSなど必要な場合に、持ち込み量が減るかと思います。
→照明備品リストはコチラ

[音響]
音響備品に関しましては、大幅な機材入れ替えを行います。現状のメインスピーカーとサブウーファーは新たに消費電力効率の良いパワードの物に入れ替えます。メインスピーカーは、ウーファーへのポールマウント、スタンドでの設置、吊り金具でのバトン吊りの3パターンのセッティングに対応し、自由度の高いセッティングが可能です。またメインスピーカーが同機種4台となるため、2面舞台や囲み舞台での運用でも利便性が増すかと思います。さらに正面舞台の標準利用時に有効な、ギャラリー下のバトンを追加し、メインスピーカーを低めの位置に吊る事が可能になります。
設置位置が均等では無く、利便性の低かったシーリングスピーカーは、メインスピーカーが4台に増えバトン吊り運用も可能になるため、廃止します。
不調で使用不可になっていたグライコに関しては、音響卓の持ち込み時は不要な場合が多いため、シンプルでコンパクトな物に変更し可搬ラックでブースに持ち出ししやすい仕様に変更します。
音響卓に関しては、持ち込みも多いため、運用の様子を確認しタイミングをみて入れ替えを検討いたします。
合わせてデッキ類は、古い機材で使用頻度も極めて低いため、メイン機材からは外し保管機材とします。追加費用なくご利用頂けますが、メンテナンスや動作保証は行いません。
これまで、客席側と舞台側は調光室のラックを経由し回線でつながっていましたが、ギャラリーでのオペ運用が圧倒的に多いため、調光室を経由せずに回線の引き回しが可能なようにギャラリー側と舞台裏(照明ユニット付近)に送り受け4回線ずつのLANマルチを導入し利便性を向上させます。
→音響備品リストはコチラ

[楽屋その他]
楽屋周り等に関しては特に変更はございませんが、既報の通り劇場ビル内の立体駐車場は契約終了となるため、4/1以降はご利用頂けません。近隣のコインパーキングをご利用下さい。
→楽屋備品リストはコチラ

いずれも、改修過程で細かい変更等が発生する場合がございますので、予めご了承下さい。
自由度の高い舞台設計が可能な王子小劇場をより便利にお使い頂けるように、今後も工夫・尽力して参ります。

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2025年01月17日

王子小劇場の4/1以降の名称などについて

既報の通り、東京都北区の王子小劇場の運営を2025年4/1より引き継ぐ事となりました。現在急ピッチで様々な準備を進めていますが、懸案となっていた劇場の名称を発表いたします。

王子小劇場 (2025年3/31まで)
 ↓
インディペンデントシアターOji
 (2025年4/1から)

これまで仮称とさせて頂いていた、インディペンデントシアターOjiを正式名といたします。
英文時の表記は「in→dependent theatre Oji」となります。
インディペンデントシアター3rdも候補となっていましたが、王子の名前を残し、かつ何処にあるか分かりやすくという観点で決定しました。

合わせて劇場ロゴを公開いたします。

itg-oji-logo.jpg


大阪のインディペンデントシアター1stのロゴをベースに作成いたしました。
「王子小劇場」へのリスペクトと継承の意味を込めまして、ロゴ内に「王子小劇場」と設立の「1998」を入れ、2025年より2代目として再スタートを切った事をデザインに含めております。
また、ロゴのカラー部分及び劇場イメージカラーに関しましては、2025年王子小劇場新年会にて、参加の皆様に決定して頂き、これまでのイメージカラーを引き継ぐ事となりました。

どうぞ、これまで通りお気軽に「王子」とお呼び下さい!

続いて、劇場でのサービスの変更についてです。

●託児サービスの終了
2010年から実施してきた、公演時の「託児サービス」ですが、3/31をもって終了とさせて頂きます。
現在の時勢を考えますと、時代に逆行している事は深く承知しておりますが、小さな民間小劇場で提供するサービスとしては負担が大きく、そこまで多くないご利用に対しての費用負担や職員の対応等を考えますと、サービスの継続は難しく、劇場の維持存続を最優先とすべき状況の中で苦渋の決断となりました。
今後は、他で受けられる託児サービス等をスムーズにご案内できるように準備を進めたいと考えています。

●支援会員制度の見直しに伴う休止
支援会員制度に関しまして、2025年度は休止とさせて頂きます。現状の支援会員制度はいくつか課題を抱えており、「支援会員さんに適切なサービスを提供できているか?」「ご利用頂く団体さまの負担になっていないか?」「制度の維持にかかる負担と魅力的なサービスのバランス」などを一度立ち止まってしっかりと検証し、支援会員・劇場利用者・劇場の三者にとって、より良い制度を実現できるようにじっくり考え検討する時間を持ちたいと思います。
2024年度の終了前あるいは終了後に、現支援会員のみなさまのご意見や想いをお聞きする場を設けたいと考えています。

なお、4/1以降、変更される機材環境等に関しましては、2月中旬を目途に正式に発表させて頂きます。

昨年11月の利用料金改定の発表以降、順調にお問合せ・ご予約を頂いておりますが、7〜9月などまだ少し空きがございます。秋以降も埋まって来ておりますが、まだまだご予約受け付けておりますので、この機会にリニューアルする王子のご利用をご検討下さい!

posted by アイウチ at 19:12| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月09日

インディペンデントシアターOji(仮称)2025年4月以降の使用料について

王子小劇場は2025年4月以降、大阪インディペンデントシアターを運営する有限会社ジャングルによる運営に移行いたしますが、それに伴う料金の改定に関してご案内いたします。

その前に現在予定している設備の改修に関してご案内します。
・ロビーを改装し、お客様を迎える空間にふさわしくキレイにします。
・音響機材のアウト周り(スピーカーシステム)を一新します。
・オプション扱いのユニット1台を標準機材化し常時48chユニットにします。
・DMX機材の持ち込み・仕込みにスムーズに対応する為、DMX回線や平行回路を用意します。

etc ※細かくは他にも検討しています。
今の王子小劇場の良さを活かしつつ、より利便性の高い劇場にリニューアルいたします。

料金改定は、以下のPDFをご覧ください。
料金改定-完成版2.jpg

改訂の大きなポイントは「オールインクルーシブ」になる点です。
首都圏の劇場では、電気代(水光熱費含む)は別途利用量にあわせての精算となる場合が多いですが、関西圏の特に民間小劇場では基本的に劇場費に込みとなっています。
電気代が別精算の場合、季節による空調利用の違いや照明プランによる差など、考慮すべき項目が多くなり制作サイドが正確な予算を立てるのが難しくなります。また、昨今の環境の変化(特に夏場)により、エアコンの使用を予算上控えるといった場合、状況によっては人命に係る可能性があります。もちろん無駄使いは良くありませんが、料金を気にせず利用者や観客が快適に過ごせる事が最も重要だと考えています。
上記の観点から、今回の料金改定では電気代は劇場費にコミとする形に変更いたします。
もう一点コミとなるのは、ゴミの処理代金です。こちらも考えなしにゴミを出すことは良くありませんので、利用日数によって無料の範囲は設定させて頂きますが、一般的に利用した際に発生すると考えられる範囲内は無料とさせて頂きます。(オーバー分は従来通り追加ご請求となります)

劇場の利用時間に関しましては、これまで全日13時間とさせて頂いていたのを、利用初日(仕込み日)のみ13時間、以降の利用日は12時間に変更させて頂きます。現在ご利用頂いている多くの公演で、仕込み日以外は12時間以内の利用に収まっている場合がほとんどなので(コロナ禍以降のライフスタイルの変化と働き方改革の影響があるのではと考えています。)影響は少ないと考えています。時間に関しては9:00〜23:00の範囲の12時間で設定頂けますし、従来通り延長料金を払っての延長も可能です。

もう一点は、お支払いタイミングの変更です。公共民間問わずほとんどの劇場が手付金(申込金)や期限を区切っての半金をお支払い頂くシステムですが、旗揚げ団体や小規模の団体にとって、事前に資金を集め公演前に劇場費の半金を支払う事は負担となります。
ですので大阪インディペンデントシアターでは、利用者様を信頼して事前の支払いが無い最終日の一括精算とさせて頂いており、今回同じシステムを導入いたします。
ただし、契約後にキャンセルをされる場合、劇場側にも直接の損害が出る為、キャンセル料の設定は他劇場よりも高めになりますので、その点はご承知おきください。詳細は今後リリースされる新しい劇場利用規約などをご確認下さい。

料金は多少上がり使用条件も若干の見直しをさせて頂きますが、スタートダッシュ割に関しても継続させて頂く事を決定いたしました。

劇場オプションでした駐車場ですが、劇場の契約とは別であり、現在のご利用状況を鑑みると維持コストが赤字でありそれを吸収するために料金を上げる場合、近隣コインパーキングの方が安くなるため、3月末をもって契約打ち切りといたします。
ご利用者の皆様には、今後は近隣のコインパーキングをご利用頂ければと思います。

これまでとの料金の比較ですが、PDFにございますように、標準的な7日間の利用で消費税を含む総額では逆に安くなります!
従来ご利用頂いていた多くの団体にとっては、ほとんど変わらないか若干の値下がりになる想定です。(空調の必要無い時期に照明効果の少ないシンプルな作品を上演していた公演などの場合は若干の値上がり)
これまでご利用頂いていた皆様も、久しぶりの皆様も、そして初めて利用される皆様も、この機会に是非リニューアルされた王子小劇場をご利用頂ければと思います。

なお、この料金はリニューアルのキャンペーン価格として2025年4月〜2026年10月までの期間限定とさせて頂き、2026年8月を目途に料金改定をご案内予定ですが、できればこのキャンペーン価格をその後も維持したいと考えております。みなさまに沢山ご利用頂き、これ以上電気料金が上がらなければ、それが可能になると思います。

今回のこの発表には記載していませんが、王子小劇場とインディペンデントシアターで東西のツアー公演を組んだ際の特別割引に関しても検討しており、それぞれの利用料金が10〜15%程度割引されるプランを予定しております。今後の発表をお待ち下さい。

現在仮予約を承っている皆様には、契約書類等の準備が整い次第順次契約のご案内をさせて頂きます。料金表を確認の上、連絡をお待ち頂ければと思います。お急ぎの場合は王子小劇場までご連絡下さい。

お陰様で2025年9月頃までのスケジュールは埋まりつつありますが、ところどころ空きもございますし、それ以降のご利用もご検討いただけましたら幸いです。
posted by アイウチ at 21:00| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月08日

IN:24 DJラインナップ

miniflyer-omote.jpg


INDEPENDENTの空間を影で盛り上げるのがDJ。
寒い冬も熱くするDJラインナップをご紹介いたします!

11/21(木)■BGY[GUEST]
[メインジャンル:歌謡曲・POPS]
初日木曜の恒例ゲストはBGY!昭和の歌謡曲やいったいどこから見つけて来たのか全く不明な不思議音源を駆使したツボな選曲が魅力。毎年どんどん選曲が尖っている?! もやはレギュラーのINDEPENDENTゲストDJ!

11/23(土)■DJ Showlu[GUEST]
[メインジャンル:ALL-ROUND]
INDEPENDENT立ち上げからかかわる最多参戦DJが今年も名古屋から駆けつけ参戦!卓越したテクニックで新旧ダンスチューンから最新ダンスポップを駆使してフロアをゴリゴリに盛り上げます!

11/22(金)&24(日)■DJ T.A.[RESIDENT]
[メインジャンル:HOUSE / ELECTRO / IDOL]
レジデントDJは、INDEPENDENTの宣美と映像も手がけるDJ T.A.が登場。HOUSEやELECTROにひっそりとPerfumeやアイドルソングをクールに混ぜ込み、遊び心満点でお届けします!

開場時間、ブロック間インターバル、そして終演後の客席をDJが暖めます。
2ndがまるでクラブに変貌?! ぜひ耳でもINDEPENDENTをお楽しみ下さい。

チケットは絶賛発売中!→コチラ

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2024年10月14日

IN:24 Tシャツ予約販売

INDEPENDENTにて、スタッフが着用し関係者ノベルティとして製作されているTシャツ。
よく俳優さんが稽古着として着てSNSやブログに写っていたり、スタッフさんが他の公演現場などで着ていて、お客様も目にする事の多いこのTシャツ。
INDEPENDENTは11月末の為、あまり売れ行きが良くない&在庫が毎年増える…。などの理由で一時販売を中止していましたが、
「売っていたら欲しいのに…。」
「観に行った記念になる」
「ライブや音楽フェスのTシャツみたいでイイ」
「推しの名前が入ったグッズが欲しい」

というご意見をチラホラ頂き、2015年からは受注限定販売を実施しています。
これまで半袖のみ販売してきましたが、ご要望にお応えして今回も同デザインの長袖バージョンも承ります!
※物価上昇で、依頼していた業者も製造価格が上がったため、残念ながら若干値上げとなっています。ご理解下さいませ。

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[商品概要]
【価格】半袖:1枚2,500円 / 長袖:1枚3,000円
【サイズ】S / M / L / XL
【カラー】ブラック(黒)
【素材】綿100%
【プリント】ラバープリント2色刷/バック(背中)のみ

【ボディ1:半袖】ユナイテッドアスレ5.6oz半袖Tシャツ / 2,500円
Sサイズ:身幅49cm/着丈65cm/肩幅42cm/袖丈19cm
Mサイズ:身幅52cm/着丈69cm/肩幅46cm/袖丈20cm
Lサイズ:身幅55cm/着丈73cm/肩幅50cm/袖丈22cm
XLサイズ:身幅58cm/着丈77cm/肩幅54cm/袖丈24cm


【ボディ2:長袖】ユナイテッドアスレ5.6oz長袖Tシャツ / 3,000円
Sサイズ:身幅49cm/着丈65cm/袖丈59cm
Mサイズ:身幅52cm/着丈69cm/袖丈60cm
Lサイズ:身幅55cm/着丈73cm/袖丈61cm
XLサイズ:身幅58cm/着丈77cm/袖丈62cm


[注意事項]
●Tシャツボディは定番商品ながら細かくリニューアルされるのでサイズに多少誤差がございます。
●デザインは半袖・長袖とも共通です。
●予約限定販売です。原則、当日会場での販売はございません。
●ご予約頂き、商品は当日会場にて代金とお引き換えにお渡しいたします。
●後日の発送等はいたしません。ご来場予定の方のみご予約下さい。

[予約方法]
以下の必要事項を明記し、件名「IN24・Tシャツ予約」にてメールでご予約下さい。
(1)お名前(フリガナ)
(2)ご連絡先電話番号
(3)種類・サイズと枚数 (例:半袖Sサイズ1枚と長袖Mサイズ1枚)
(4)ご来場予定日時(観劇ブロック)
こちらからの返信をもって予約完了といたします。(通常24時間以内にご返信いたしますが、返信が無い場合はお問い合わせ下さい。)
■■予約メールを送る■■

予約受付:10/14(月)12:00〜11/3(日)24:00

posted by アイウチ at 10:51| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | INDEPENDENT:24 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月18日

インディペンデントシアター首都圏進出のお知らせ

この度、インディペンデントシアターグループ(有限会社ジャングル)は、2025年4月より、東京都北区の王子小劇場さんの劇場運営を引き継ぎ、首都圏での劇場運営に進出します。
これは、意図して進めて来た計画ではありませんが、インディペンデントシアター運営開始時から将来的に描いていたビジョンの一つであり、今回、王子小劇場さんから運営に関するご相談を頂いた時、今がその挑戦のタイミングだと確信しました。

王子小劇場さんは、運営資金の限られた民間劇場でありながら、若手の支援・発掘に積極的な劇場で、貸館の運営だけでなく様々な自主事業を展開している点など、我々インディペンデントシアターと共通する部分が多く、「東のたたかう劇場=王子小劇場」と「西のアグレッシブな劇場=インディペンデントシアター」として、2012年の佐藤佐吉演劇祭では提携企画を実施したこともあり、我々としては、それぞれ別の地域やフィールドで共闘してきた戦友という意識があります。

この近いものを持ちながら、性格の異なる二つの劇場が一緒になることで、それぞれの強みや培ってきた歴史を共有し、東西の演劇文化を融合させ、これまで以上に利用者・来場者に愛される劇場を目指していく事が出来ると確信しています。
具体的には、王子小劇場で実施されてきた多くの自主事業は可能な限り継続し、劇場職員自身がクリエイターである事の強みを生かしたカンパニーとの関係性の構築を重視。そこにインディペンデントシアターの強みである効率的でコンパクトな劇場運営のノウハウとテクニカルサポートの充実を導入し、利用者の皆様にはよりリーズナブルで利便性の高い、設備の整った劇場を提供していけると考えています。つまりざっくりと言えば、ソフト面に強い王子とハード面に強いインディペンデントシアターのハイブリットが東京で実現します。

また今回の決断には、今年5月に閉館した「こまばアゴラ劇場」の影響も少なからずあります。
関西圏の多くのカンパニーが首都圏での公演を目指す時にその選択肢としてまず名前が挙がるのが、こまばアゴラ劇場と王子小劇場でした。多くのカンパニーがインディペンデントシアター(1st・2nd)とこの2つの劇場でのツアーで東京公演を実現して来ました。この流れが失われてしまうことは、当劇場にとっても関西や首都圏の演劇環境にとっても大きな損失だと思います。
インディペンデントシアターが王子小劇場の運営を引き継ぐ事で、東西に同グループ=同じ運営コンセプトを持つ劇場が誕生する事となり、カンパニーにとっては運営形態や機材環境などが近い劇場同士でシームレスな東西ツアー公演を実現することが可能になります。当劇場にとっても、東西両劇場のシナジー効果を最大限に生かし、東西で活躍の目立ってきた新たな創り手を早い段階で地域に紹介し進出する機会を作る事が可能となり、インディペンデントシアターが東西小劇場の「FRONT LINE=最前線」を繋ぐ存在となる事を目指します。

インディペンデントシアターは2000年の劇場運営開始から、四半世紀を経て、おそらく民間小劇場では前例のない同一運営会社による東西両劇場の運営を開始いたします。開始時からのコンセプトの一つである「次世代のクリエイターを世に送り出す劇場」を東西でさらに押し進め、その波及効果を全国に展開していきたいと考えています。

インディペンデントシアター・劇場プロデューサー:相内唯史


P.S.
旧2ndをオープンして以降、「3rdはいつどこにどんなサイズで作るの?」という冗談のような質問が度々演劇関係者から投げかけられました。その都度「もう大阪にこれ以上インディペンデントシアターは要らないよ〜」とはぐらかしてきましたが、それは本心であり、同時に「大阪以外にはいつか建ててやる!」と自分の心の中だけで誓っていました。
東京や他地域から大阪に来るカンパニーに「うちの地域にもインディペンデントシアター(のような劇場)があったらな〜」とたびたび言って頂く事もその思いをより強くしてきました。
関西圏の限られた演劇シェアの中では、これ以上自グループの劇場を増やしても互いに食い合うだけです。その点、他地域に劇場を持つことは、新たな顧客の獲得であり、うちにとってはシェアの拡大が可能です。もちろんその地には既に他に同業のライバルがいる訳で簡単な話ではありませんが、心おきなく暴れられる新たなフィールドです。
「3rdはいつどこに?」に対する、これが応えです。インディペンデントシアターはチャンスとみれば何処にでも闘いに行きます。インディペンデントシアターのキャッチコピーは「日本で一番アグレッシブな劇場」
旧2ndをオープン以降、2館体制を軌道に乗せるために守りが中心になりアグレッシブさが足りませんでした。新1st、新2ndの新築移転で外からはアグレッシブに見えていたかもしれませんが、僕からするとそれは守り。1+1が0+0になりそれを1+1に戻しただけ。現状維持に過ぎません。本当の攻勢はここから始まります。1+1+1がさらにその先に、全国に続くのか?!
2劇場を新築した事で、インディペンデントシアターの経営資源には余裕があるように見えているかもしれませんが、全くもってそんな事はありません。今回の+1はまさに背水の陣です!大阪でも東京でも、インディペンデントシアターを使ってくれる、応援してくれる皆様の力だけが、我々の経営資源です。これまで以上の応援をよろしくお願いいたします。


※「王子小劇場」側の発表はこちら!

なお、この件に関する王子小劇場×インディペンデントシアター合同のトークイベントを王子小劇場のYoutubeLiveにて9/19(木)20:30〜配信します。今回の経緯や今後の展望などをお話したいと思います。
「インディペンデント王子爆誕記念配信!!」
お時間ございましたら、是非ご覧ください。質問などに答えるコーナーも予定しています。


[プレスリリース]

2025年4月から「王子小劇場」の運営を佐藤商事株式会社から有限会社ジャングルが引き継ぎます。
王子小劇場の持続的かつ発展的な運営のために

この度、佐藤商事株式会社は、「王子小劇場」(東京都北区)の運営を、2025年4月1日より有限会社ジャングル(大阪府大阪市)のインディペンデントシアターに引き継ぐ事を決定いたしました。
1998年7月に開館した王子小劇場は、若手演劇人支援や特色豊かな自主事業で、首都圏の演劇シーンの中でも独自の存在感を示してきました。
一方のインディペンデントシアターは2000年10月に劇場(現インディペンデントシアター1st)の運営を開始し、これまでリノベーションから設計新築まで、関西で4つの劇場を設立運営してきた実績を持っています。
今回の引継ぎをもって、「王子小劇場」運営の主軸はインディペンデントシアターへと移りますが、現王子小劇場の運営スタッフや設備も引継ぎ、これまで培われてきた歴史やノウハウを継承しつつ、部分的な改修や機材の入れ替え、関西方式の利用者重視の運営方式などで、より利便性が高く高機能な劇場に進化させ、リーズナブルに提供して参りたいと考えております。

2025年4月以降の劇場利用システムや、機材・設備、料金体系などは今後の発表をお待ち下さい。(2025年4月以降の利用予約も仮予約として随時受付しております。)
利用料金等に関しましては、現行の水準を可能な限り維持しつつ、支払いタイミングや方法などで、より使いやすく改善したいと考えています。
また、東西に同じ運営会社の劇場が誕生することで、東阪に限らず全国から小劇場ベースでのシームレスな公演ツアーの実施が可能となります。全国の演劇関係者に東阪での豊かな公演機会を提供できると考えています。

なお、劇場の名称は「インディペンデントシアター王子」(仮称)を候補として検討しております。

引き続き、王子小劇場・インディペンデントシアターのご利用、ご支援をよろしくお願いいたします。

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2024年09月03日

IN:24出演ユニット発表5

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本日開催9/3(火)火曜日のゲキジョウより、以下3ユニットの参戦を発表いたしました。これで参戦ユニット揃い踏みです!

INDEPENDENT:24 出演ユニット発表第5弾

●延命聡子(中野劇団)×青木道弘(Artist Unit イカスケ)
企画開始のタイミングから、いつかお声がけしようとタイミングを探り続けてきた延命聡子氏が遂に参戦。タッグを組むのは自身の出演も含めINDEPENDENT経験豊富な青木道弘。そこにあるのはもう期待からの確信だけ!
INDEPENDENT本戦参戦歴:澤井(2024年初)・青木(7年ぶり4回目)

●玉崎コウ×あおきみゆき(I-NyBL)×芝原弘(黒色綺譚カナリア派 / コマイぬ)
芥川龍之介「 蜘蛛の糸」をモチーフに、ときにコミカルに、ときにスタイリッシュに人としての更生を描く。どこまでいっても抗う事のできない人間の業と対峙する男に打たれる一作。 from岩手with仙台
INDEPENDENT本戦参戦歴:玉崎・あおき・芝原(2024年初)

●古玉稟果(演劇ユニットNAGI)×藤ア友心(演劇ユニットNAGI)
のびやかな身体、表現豊かな声と表情で観客の心をぐっと引き寄せ、母に寄り添いそこに居続けようとする子を描いた古玉×藤アチームの「とつきとか」。山形の新鋭が大阪で飛躍を遂げる?! from山形
INDEPENDENT本戦参戦歴:古玉・藤ア(2024年初)


「INDEPENDENT:24」
[日時]11/21(木)〜24(日)
[会場]インディペンデントシアター2nd


いよいよ来週からはフライヤー配布開始予定。
ご期待ください!

posted by アイウチ at 19:40| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | INDEPENDENT:24 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月27日

IN:24出演ユニット発表4

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本日開催8/27(火)火曜日のゲキジョウより、以下2ユニットの参戦を発表いたしました!

INDEPENDENT:24 出演ユニット発表第4弾

●澤井里依(EVKK)×遠坂百合子(劇団Little★Star team Spica / リリーエアライン)
何度も参戦のタイミングを探ってきた澤井里依が遂に参戦決定!少女も大人の女性も、少年も違和感なく演じられる多面的な魅力をもった彼女が、タッグを組むパートナーに選んだのはリリーエアラインの遠坂百合子。INDEPENDENTには14年ぶりの参戦!二人で描く世界はきっと豊かで優しい、けれどそれだけでない過酷さの予感を感じる…
INDEPENDENT本戦参戦歴:澤井(2024年初)・遠坂(14年ぶり3回目)

●八坂桜子(劇団ジグザグバイト)×到生(劇団ジグザグバイト)
INDEPENDENT:3SS福岡公演に九州枠作品として参加し、セレクションの強豪を前にリベンジを誓った到生。昨年開催された「俳優の名刺代わりになる一人芝居の創り方」に参加し、その成果を発揮すべく八坂桜子とFUK24に挑戦。冒頭からフルスロットルで駆け抜ける作品を更にブラッシュアップして松本2024に参加。さらなる進化で大阪に上陸?! from福岡
INDEPENDENT本戦参戦歴:八坂・到生(2024年初)


「INDEPENDENT:24」
[日時]11/21(木)〜24(日)
[会場]インディペンデントシアター2nd


次回参戦ユニット発表は9/3(火)を予定しています。
残り3ユニット一挙発表。ご期待下さい!
posted by アイウチ at 18:05| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | INDEPENDENT:24 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月20日

IN:24出演ユニット発表3

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本日開催8/20(火)火曜日のゲキジョウより、以下2ユニットの参戦を発表いたしました!

INDEPENDENT:24 出演ユニット発表第3弾

●畠山薫(Cheeky☆Queens)×勝山修平(彗星マジック)
Cheeky☆Queensのリーダーを務め、近年では脚本演出にも挑戦している畠山薫。俳優としてだけでなく表現者としての幅を広げている彼女の次なる挑戦は一人芝居。作品を観て一緒に一人芝居を創りたいと思ったタッグ相手は彗星マジック勝山修平。INDEPENDENTで多くの良作を生み出して来た勝山が次はどんな作品を創るのかにも注目!
INDEPENDENT本戦参戦歴:畠山(2024年初)・勝山(2年ぶり8度目)

●竹田淳哉(妄烈キネマレコード)×西尾武(妄烈キネマレコード)
2016年の本戦初出場以来、ほぼ毎年INDEPENDENT大阪本戦を観戦し次の機会の為に一人芝居研究を重ねて来た竹田西尾チーム。今作は、今や誰の身にも起こりうるネット炎上をテーマにした社会派コメディ。NGYでの上演を経て浮かび上がった脚本演出上の課題やチューニングの甘い部分を徹底的に作り込んで大阪本戦に挑む?! from名古屋
INDEPENDENT本戦参戦歴:竹田・西尾(8年ぶり2度目)


「INDEPENDENT:24」
[日時]11/21(木)〜24(日)
[会場]インディペンデントシアター2nd


次回参戦ユニット発表は8/27(火)を予定しています。
続報にご期待下さい!
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2024年08月17日

2ndにバトンを追加しました!

2ndに一部バトンを追加いたしました。
まずは、舞台側キャットの赤く色を付けている部分。キャット手摺を渡るバトンを3か所追加しています。

baton-c.jpg

baton-a.jpg baton-a.jpg

何故、ここに追加したかというと、2ndは客席に対して下手袖側が広い構造になっており、上空のキャットもそれに対応しています。基本のバトンは横バトンなので、センターのマーキングさえ確認して頂ければ問題無くシンメトリーに吊って行けるのですが、舞台中でナナメ灯りなどをキャット手摺を使って仕込もうという時に、下手側に上手手摺(青マーキング)と対応する同じ位置にバトンが無い訳です。
そこで今回下手側に上手手摺と対応するバトン(赤マーキング)を追加しました。これで、客席センターに対してシンメトリーな縦バトン(手摺)が揃いました。設置個所は舞台中キャットの3か所です。図面も更新しておりますので、ご確認下さい。https://itheatre.jp/pdf/2nd2G-zumen-l.pdf

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続いて追加したのは、ギャラリーの音響・照明オペブース上空の横バトンです。

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客席側キャットよりもさらに舞台から遠い位置に照明機材やプロジェクターなどを吊りたい場合や、客席後方からの効果用スピーカーなどを仕込みたい場合、あるいはキャットからケーブルを操作ブースに立ちおろしたい時の経由ポイントとしてご利用頂けるかと。

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揺れ防止の為に、上手側はキャット手摺と繋がる縦バトンに接続されています。

このように1st・2ndとも、使われる方の様子やご意見を取り入れながら、常に劇場としてブラッシュアップを図っております。今後ともご利用・ご来場お待ちしております。
posted by アイウチ at 17:03| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする