新型コロナウィルス感染症との闘いも3年を過ぎ、2023年5月8日以降、感染症法上の位置づけが5類へ引き下げとなり、感染防止対策は大きく変わりました。様々な条件が緩和され、コロナ以前の状態に戻せる場面も多く出てくると思います。
しかし一方で新型コロナが無くなったわけでも、感染の心配がなくなったわけでも全くありません。多くの人が軽症で済む反面、命を落とす人やその後の人生に影響する後遺症が残る人もいる危険な病気であることは変わりありません。
特に劇場という空間には、健康な方だけでなく、高齢者や重症化リスクの高い方など、多様なお客様がご来場されます。ご自身だけでなく、他の方の安全・安心にも配慮し、感染対策を今しばらく継続する必要があると考えます。
また、5類への引き下げで、無症状・無自覚の感染者が市中に増加する懸念が高まります。一方、公演中止などに伴うコロナ禍での支援や助成制度はほぼ終了しました。万一の際の損害は完全に公演主催者にかかって来る形になります。
これからは「いかにして座組を感染リスクから守り公演を無事に終了させるか」という部分にも重点を置いて対策を考える必要性があり、当劇場のガイドラインが公演主催者の自衛の為の一助にもなればと考えています。
上記のような観点から、当劇場では引き続き公演実施ガイドラインを改訂して使用いたします。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
このガイドラインは今後の状況の変化や、他劇場・他業界の事例などを踏まえて変更される場合がございます。劇場のご利用・ご来場前には、変更が無いか再度ご確認下さい。
いわゆる「業種別ガイドライン」は廃止となりましたが、各事業者が必要に応じてガイドラインを策定し、利用者等に要請する事は認められています。
●利用団体にお願いするガイドライン(ver.3)
●お客様にお願いするガイドライン(ver.3)
●主な変更点
・公演前のPCR・抗原検査は特に推奨しない。ただし体調管理に十分気を付ける
・公演関係者リストの提出は不要に、ただし公演主催者から連絡が取れる体制は整えておく
・大阪府指定の「感染防止策チェックリスト」は廃止
・劇場施設内でのマスク着用は、関係者・観客とも基本的に継続
・仕込みバラシ時などのマスク着用は、団体内で感染リスクをしっかり検証した上で判断
・条件付きでケータリングの実施を再開
・舞台と客席の距離の制限を緩和(2m推奨1m以上必須)
・お客様リストの整備を緩和、万一の為に予約代表者の連絡先取得のみ
・出演者との面会を条件付きで緩和
・観客の入場前検温は廃止、アルコール等消毒液による手指消毒は推奨
・公演関係者の検温は、毎日入館時に実施し体調不良の有無を確認