□「舞台監督講座」講師:塚本修
□「舞台照明講座」講師:溝渕功
□「舞台音響映像講座」講師:相内唯史
2009年5月〜10月開講・各講座月一回・受講料無料
作品を技術演出面から支えるスタッフワークの向上の為に、インディペンデントシアター2ndの劇場管理も担当している「CQ」主催の技術講座を開講することになりました。[共催:インディペンデントシアター]
「えっ!?無料でいいんですか...」
「はい。未来の関西演劇の為に」
お客さまに響く作品を創る為に、高い技術と志を持ったスタッフワークが必要とされることは、一度でも演劇公演にたずさわったことのある方ならばお分かりでしょう。そうしたスタッフワークは、たくさんの知識と経験に基づいています。
この講座では、自身もスタッフとして多くの現場に関わり、また劇場の管理スタッフとしてもたくさんのスタッフたちの素晴らしい現場&残念な現場、成功例&トラブルを目の当たりにしてきた経験豊かな講師陣が、基本的な知識・技術から現場で即役立つテクニックまでお伝えします。
全ては未来の関西演劇を盛り上げてくれる若いスタッフがどんどん活躍していってくれる為に。
また、スタッフには専門分野のスペシャリストとしての力が求められると同時に、現場は他の分野のスタッフとの共同作業でもあります。職業としてスタッフワークを志すなら他分野の基本的な知識や技術も持ち合わせたゼネラリストとしての側面も必ず役に立つ場面がやってくるでしょう。
この機会に、自分の専門分野以外の講座を受講してみるのがオススメです。なんせ無料ですから!
□「舞台監督講座」
講師:塚本修 [1]5/19(火) [2]6/23(火) [3]7/21(火) 以降調整
小劇場における舞台監督の仕事の仕方や、過去の失敗例からの注意点の検証等、舞台監督歴20年の経験から作成したマニュアルにそって勉強します。
[主な内容]
(1)タイムテーブルの作り方:劇場区分制度に対応したタイムテーブルの作成
(2)小屋入りまでに可能な全ての打ち合わせ:無駄のない進行と打ち合わせ
(3)劇場入りから本番までにすべきこと:場当たりやゲネプロにおける注意点
(4)本番から撤収作業ですべきこと:本番中の舞台監督のポジション
(5)中〜大劇場における進行:緞帳舞台での進行とキューの出し方
(6)舞台監督について考える:小劇場における舞台監督とは
講師プロフィール:[塚本修 ツカモトオサム]
舞台監督。舞台スタッフ集団「CQ」代表。劇団日本維新派(現:維新派)を経て、舞台監督として活動開始。現在月3〜5本のペースで約50の劇団・ダンス・ショーなどの舞台監督を務める。大阪高校演劇祭HPFの講評サポーターや、自身のブログでの劇評など、作品を見つめる眼差しにも鋭さと愛情がこもっている。
□「舞台照明講座」
講師:溝渕功 [1]5/12(火) [2]6/9(火) [3]7/14(火) 以降調整
小劇場における照明の仕事について。仕込み・バラシの手順や注意、プランニングやオペレートのやり方。また、一般的な電気の仕組みについても勉強します。
[主な内容]
(1)舞台照明の機能。機材の種類・特性:舞台における照明の役割について、機材ごとの効果・明かりの出方、取り扱いの注意点について
(2)電気・電源:電源の種類、器具の接続方法。簡単な電気容量の計算
(3)明かりの種類・色:明かりの方向による見え方の違い。効果的な明かり・色の使い方
(4)仕込み・バラシ:小劇場の仕込み・バラシの手順、注意点等について、仕込み図面の読み方について
(5)オペレート:調光卓の使い方、オペレートの注意点について
(6)プランニング・大劇場の照明:プランニングの進め方。稽古時に確認すること。小屋入りまでの準備・仕込み図面の書き方。小劇場以外での照明の仕事について
講師プロフィール:[溝渕功 ミゾブチイサオ]
舞台照明家。「CQ」「浪花グランドロマン」所属。大阪市立大学劇団カオスを経て、浪花グランドロマンに所属。舞台照明家としても活動を開始し、07年よりCQ所属。月1〜2本程度劇団・ダンスなどの照明プラン・オペレートを務める。現在、一心寺シアター倶楽照明技術チーフとインディペンデントシアター2nd照明管理を兼任。所属劇団浪花グランドロマンにおいては役者としても活動中。
□「舞台音響映像講座」
講師:相内唯史 [1]5/18(月) [2]6/22(月) [3]7/20(月) 以降調整
小劇場における音響の仕事について。選曲や素材の準備、仕込み・バラシの手順や注意点、オペレートについて、ケーブルの製作や修理など、現場でのトラブル対処について。また、舞台の演出面での使用が増えてきた映像に関しての基礎的な知識と技術もレクチャーします。
[主な内容]
(1)舞台音響の仕事:舞台音響の基本的な仕事の流れを俯瞰してみる
(2)選曲や素材の準備:選曲や素材の準備、編集のポイントと注意点
(3)音響の機材とケーブル:舞台音響で使う主な機材とケーブル類に関して、実際にケーブルも作ります。
(4)劇場入りの準備:劇場や舞台美術の特性にあわせた仕込み、仕込み図の作成
(5)劇場での仕込みとバラシ:劇場で行う音響の仕事を一連の流れで把握する
(6)舞台映像の基礎:舞台で使われる主な映像のフォーマットや機材に関して
講師プロフィール:[相内唯史 アイウチタダシ]
舞台映像・演劇プロデューサー。「at will」主宰。大学在学中より、バンドやイベントのP.A.として劇場やライブハウスで活動を開始し、舞台音響としても多くの作品に関わるが、現在は舞台映像に活動の中心を移す。インディペンデントシアター2nd音響管理。本業はもちろんインディペンデントシアター劇場プロデューサー。従来の演劇公演の枠に収まらない斬新な劇場プロデュースに定評がある。
[共通事項・注意事項]
●受講料は無料です。ただし、資料コピー代として数百円を徴収いたします。
●開講時間は各回19:00〜22:00。途中休憩を含んで約3時間です。
●対象は各分野のスタッフを志している方、あるいは知識として他分野の基礎を学びたいスタッフや制作者の方。
●スタッフ経験やスタッフ歴は問いません。高校生以上の演劇人を対象とします。
●2ndや1stでの公演を検討している劇団、特に若手や学生劇団のスタッフさんにオススメです。
●講座は、通しで受講していただくことをオススメしますが、各回単発でも受講できます。
●この講座は、2ndを会場とした座学と実習がメインです。
●希望される方には、各講師の現場での実地研修を受講していただく事も可能です。
●講座の内容は、受講生に合わせて一部変更される場合があります。
●講座の内容によって、サポートの講師や特別講師が参加する場合があります。
[応募方法]
下記の必要事項を劇場メールアドレス theatre@west-power.co.jp にご送付下さい。コチラから受付確認メールをお送りいたします。
件名:「スタッフ講座応募」
本文:(1)お名前 (2)年齢、学生の場合は加えて学校名 (3)受講分野 (4)受講希望日or通し (5)ご連絡先電話番号
※ご応募は劇場メールにて受付いたします。各講座日の3日前まで受付いたします。
※想定している定員を大幅に超える場合は、受講をお断りする場合がございます。あらかじめご了承下さい。(先着順)
※複数の講座や日程を希望する場合はお手数ですが、希望分お申し込み下さい。ただし通し受講の場合は(4)を通しとして頂けば結構です。
[お問い合わせ]
インディペンデントシアター:担当アイウチ
TEL:06-6635-1777(11:00〜20:00 水曜定休)
E-Mail:theatre@west-power.co.jp
2009年05月03日
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