2011年06月16日

三重予選レポート

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6/12(日)に開催されたINDEPENDENT三重選考会において、9月に開催される「INDEPENDENT:2ndSeasonSelection / JAPAN TOUR in 三重」でセレクション作品4作品と競演する2ユニットが決定いたしましたので、ご報告いたします。

[9月三重本戦進出ユニット]
●岸★正龍(猫足ウィローズ)「ダーティーヘッドホォン」
脚本:横田知也(男聖演劇団9DOGSTYLE)/演出:ジャコウネズミのパパ(双身機関 / 猫足ウィローズ)
●ジョージ(劇団Hi!Position!!)「エアーマジック」
脚本・演出:ジョージ(劇団Hi!Position!!)


先に終了した、札幌・九州予選と同様、エントリーしたそれぞれの作品の方向性が違い、予選自体がミニINDEPENDENTとして機能している事がとても面白いです。そこから頭一つ抜け出た2作品が9月のセレクション作品との競演でどう闘ってくれるか、大変楽しみです。
この先は、予選会の様子をプロデューサー相内がレポートいたします。

三重予選のリハーサルは日付が複数日にまたがり、相内は全作品のリハを観ることが出来ないので、不公平の無いように(僕は審査には加わりませんが)、本番しか観ないことにしました。

当日AM9:00に三重入り。近鉄電車で2時間ほどです。三重イメージよりも全然近いですよ!大阪のお客様もこの一人芝居ツアーを機に是非三重に足を運んでみては!
予選の会場は、津あけぼの座。倉庫を改装した、1stを一回り小さくしたようなとても密度の濃いステキな空間です。大阪のお客様には、1stよりもウイングフィールドに近いイメージかもしれません。

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緑の部分、INDEPENDENTの書き看板ですよ!感謝!

既に、全団体のリハーサルを終えているので、早速、福岡同様転換中にセレクション作品の紹介をするための映像の仕込みを行いました。ちなみに、今回ツアーの荷物を減らす為に映像機材のスリム化を図り、新機材が導入されました。この三重予選で早速テスト運用。大変良い感じです。

映像の仕込みを終えて全体の進行のミーティング。それが終わると、各エントリー団体の最終チェックの時間を取っていよいよ開場準備です!

この日は、午後から雨の予報でしたが、幸いなことにお客様がご来場される時間のうちは、晴れていました。最終的には開演中に降り始めちゃったんですけどね…。

14:00。津あけぼの座の油田さんの企画趣旨説明からはじまり、ついに上演開始しました。ここからは、相内の私見ですが、簡単に作品と俳優を紹介。(上演順)

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長谷川千幸(シアターシンクタンク万化)「カイジンの行くところ」脚本・演出:美浜源八(シアターシンクタンク万化)
シアターシンクタンク万化は、大阪本拠地のカンパニーですが、長谷川さんが現在三重在住ということで、この三重選考会にエントリーしてきました。「倒すべき悪の秘密結社を倒してしまったあとのカイジン(改造人間)」というテーマに、ほのかに現在の我々の状況を重ね合わせた脚本。なかなか面白いテーマだったのですが、この尺に納めるのは少し難しかったかもしれません。もう少しじっくり俳優を見れるスリムな構成の方が、カイジンの哀しみと女優の魅力が出たのかな?と思いました。惜しかったです。

林優(チェルシイとバニーガール)「カツラギとギター」脚本・演出:林優(チェルシイとバニーガール)
前説的な客いじりの導入部分が、実はすでに本編というスタートの引き込み方はなかなかでした。ギター、音楽という魅力的なキーワードがもっと機能するためには、もう少し少年像が浮かび上がるように丁寧に描く必要があったのかなと思いました。ラストは切なくて聴こえてくる音楽との絡みがステキでした。

岸★正龍(猫足ウィローズ)「ダーティーヘッドホォン」脚本:横田知也(男聖演劇団9DOGSTYLE)/演出:ジャコウネズミのパパ(双身機関/猫足ウィローズ)
前半の掴みでは、笑いで観客を緩ませて、徐々に少し不条理でサスペンスフルな世界に引き込んでいく構成。短い時間の中に上手に詰め込まれています。俳優もとても魅力的に見えて、大胆なようで繊細なキャラクターを好演していると思います。特にヘッドホォンをかけている時の、不安そうな、切なそうな、それでいて少し幸せそうな微妙な表情はステキです。それだけに空間の位置取りや、マイムの扱いはもう一息期待したいところです。

Eron(STUDIO greytan36)「MESSAGE FROM 宇宙人」脚本・演出:Eron・Yuko(STUDIO greytan36)
今回のツアーに限らず、INDEPENDENT史上初の外国籍の方のエントリーです。言葉をほとんど発しない、コンテンポラリーダンスのような作品。暗闇の中をはいずるように舞台上にやって来る導入シーンから、観客は想像力全開で作品を追いかけます。途中彼の母国のネイティブな踊りが入ったり、片言の日本語で演歌を唄ったり、内容の理解は難しいのですが、とても興味深く観れる作品でした。

深川あずこ(ビキニロケッツ)「countdown」脚本・演出:麻原奈未(劇団オートバイ)
カウントダウンというタイトルの通り、時間・時計・アラーム音などがモチーフとなって展開します。電話で会話し続ける一人芝居は良くやられるパターンなので、そこにどれだけ他と違うカラー・味付けをできるかがポイントと思います。その辺、一工夫ありましたが、あとはもう少し電話の先の人物像が見えるような、観客に想像させるような作りになっていたら、よりステキな作品になったかもしれません。

ジョージ(劇団Hi!Position!!)「エアーマジック」脚本・演出:ジョージ(劇団Hi!Position!!)
それはまさかやらないだろうというアイディアを実現しています。どう説明しても、これから観る人へのネタバレになってしまう!解説泣かせの作品です(笑)ポイントはウィスパーボイスですかね。テンドンで、基本同じ展開を重ねて行く構成が、逆に笑いを生むことに成功しています。一番観客を沸かせた事では間違いない作品。

全作品の上演が終わり、投票の説明ののち観客投票が行われました。三重予選でも、別の2作品に1票ずつ合計2票投票するという審査方式。開票作業が行われている間に、予選会場となった津あけぼの座の油田さん、本戦会場である三重県文化会館の松浦さん、そして相内で、今日の予選を振り返り、本戦を紹介という形でトークしました。

そうこうするうちに、開票結果が届き、最初にご紹介させていただいた2作品が選ばれました。
三重予選でも、一人芝居にも色々なやり方やバリエーションがあることはお客様にお伝え出来たのではないかと思います。そして、セレクション10作品では、さらにそれを圧倒するバリエーションとクオリティを追求しています。
三重のお客様、大阪で全作品ご覧になりませんか?三重と大阪近いですよ!

この三重予選を終えて、INDEPENDENT夏ツアーの予選は全て終了しました。どの地域の創り手も真剣に作品を創り挑んで頂けたことを大変嬉しく思います。
改めて、ここで札幌・福岡・三重の予選に参加してくれたユニットに感謝いたします。

INDEPENDENTとしてお応えできるのは、セレクションツアーで圧倒的な作品を皆さんの元にお届けし、「この予選に参加して良かった。」「次はセレクションの一角を狙ってやる」と皆さんの闘志を燃え上がらせる事だと思います。そしてそれが、ひいては地域の演劇環境を底上げすることに少しでも繋がれば、INDEPENDENTが全国を駆け巡る意義があります。「最強の一人芝居フェス」の看板を背負って全国に道場破り!

この夏、全国でたくさんのお客様と創り手の皆さんにお会いできることを期待しています!共に熱い夏を!

posted by アイウチ at 17:29| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | INDEPENDENT:SSS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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