全国に通用する一人芝居を創りたい!というあなた。
もっと観客も創り手もワクワクする演劇祭を創りたい!というあなた。
そのヒミツ、盗みにきませんか…
2001年から毎年11月末に大阪インディペンデントシアターを拠点として開催されている、最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」。
18年以上継続開催され、450作品以上を産み出し、国内7地域でもフェスを定期開催し、さらには遂に海外にまでその拡大が始まった、フェスの本拠地=大阪。全国の多様で優れた一人芝居が集まってくる、まさに一人芝居の聖地。
この「INDEPENDENT」の裏側を大公開しちゃいます。
「INDEPENDENT」がここまで継続し、大きくなってきたのは、とにかく創り手を大切にし、作品のオリジナリティとクオリティ、そしてお客様を楽しませる気持ちにこだわり続けてきたから。
・演者が安心して芝居に集中でき、観客がくつろぎつつも作品に集中できる空間を生み出す仕込み。
・作品の詰めの部分で限界まで挑戦する演出家と、それを支える専属テクニカルスタッフ(INDEPENDENT CreativeTeam)の熱いリハーサル。
・それぞれが自信作を持ち寄って参戦し、お互いの作品を観て認め合っていく交流の場。
・観客同士や、創り手が熱く語りあう劇場ロビー。
・最終日、バラバラに集まってきた作品たちが、バトンを繋いで迎えるフェスのフィナーレ。
・仕事には集中しつつも、休憩は思い思いにくつろぐテクニカルスタッフたちのオンとオフ。
・フェス自体を楽しみながら参戦する演者とスタッフたち。
・フェスを観に来た関西圏外の人との思わぬ出会い・再会や交流。
・芝居だけじゃない、フェスの時間をワクワクしながら楽しめる時間と空間。
etc…
パッと思いつくだけでも、INDEPENDENTの現場には、面白い作品を生み出し、それを観客に楽しんでもらおうとするヒミツと工夫があふれています。
所謂ワークショップのように「教わる」「学ぶ」のじゃなく、実際にその現場に飛び込んで体験し自分のものにする(盗む)、そんな場を提供するのが「INDEPENDENT:CreatorsCAMP」です。
必要なのは、やる気と情熱、そして会場であるインディペンデントシアターまでの交通費。
「INDEPENDENT」は寝床とヒミツを盗むチャンス、そしてたくさんの志を持った演劇人との出逢いの場を提供します。
他地域からのカンパニーを多数受け入れているインディペンデントシアターの特性を生かした滞在型ワークショップ企画。是非ふるってご参加下さい。
●こんな人にオススメ●〜俳優・作演出家と制作者の両方に向けて〜
・今後、地域版INDEPENDENT(札幌・仙台・東海・福岡・沖縄・上田ほか)に参加してみたい。
・地域版に参加したが、まだ本家大阪のINDEPENDENTを未体験のひと。
・一人芝居を創ってみたいが、何から手を付けていいのかわからない。
・そもそも面白い一人芝居をいっぱい観たい。
・一人芝居以外の、大阪の面白い芝居も色々観てみたい。
・他の地域の志ある創り手と知り合うきっかけが欲しい。
・プロのスタッフワークの裏側をがっつり学びたい。
・演劇祭や企画をもっと盛り上げる工夫を知りたい。
・複雑なのに効率的なフェスティバルの運営について考えたい。
・フェスティバルのような複数作品が絡む場合のテクニカルワークについて学びたい。
・自分の活動している地域でもINDEPENDENTをやれないか?と考えている。
・他の人とちょっと違う事をしたい、違う事に興味がある。
・この機会にインディペンデントシアターの隅々まで知りたい。
・海外にまで挑戦するノウハウやチャンスを掴みたい。
●応募要項●
■日程■
11/19(月)〜11/25(日)
※INDEPENDENT:18の仕込みから打ち上げまでに参加できます。
・11/19(月):仕込み
・11/20(火)〜11/21(水):リハーサル見学
・11/22(木)〜11/25(日):フェスティバル運営の手伝い及び作品鑑賞
※全ての時間を拘束するわけではありません。参加できる日程からの参加が可能です。また空き時間には他劇場への観劇なども可能です。細かいスケジュールは、参加者が決定してから個別に相談します。
■応募条件■
・一人芝居の創作やフェスティバルの運営に興味のある演劇人(俳優・作演出家・制作・技術スタッフ)
・演劇経験・年齢は不問とします。
・活動地域に関しては、関西圏も応募可能ですが、選考に当たっては他地域の方を優先します。
・未成年の方は、参加決定の場合、保護者の同意を得て下さい。
・上記日程中、最低3日間以上連続で参加できること。
■募集人数■
最大4名程度
■条件等■
□自身で負担するもの:インディペンデントシアターまでの交通費、滞在中の個人的な費用
□提供してもらうもの:INDEPENDENTの仕込や運営のお手伝い、CAMP終了後の簡単なレポート
□提供するもの:宿泊場所(布団一式、劇場泊)、お手伝いシフト時間内の食事、INDEPENDENT:18上演作品の鑑賞・リハーサル見学、INDEPENDENTを中心とした学び・交流の機会
■募集期間■
10/1(月)〜10/28(日)/10/28(日)24:00締切
※ただし、参加者の交通費等が少しでも安くなるように(LCCなどを早く予約できるように)10/14時点で到着している分から順次選考を開始いたします。そのため参加者が募集枠に到達次第、応募を締め切る場合がございます。どうしても参加したいと考えている方は、なるべく早くにご応募下さい。
■応募方法■
・下記必要事項をメールに記載して info@independent-fes.com まで送付
・応募を受け付けましたら、返信メールを返します。(info@independent-fes.comからのメールを確実に受け取れるようにフィルタ設定などご確認下さい。24時間たっても返信メールが届かない場合はお問い合わせ下さい。)
□応募必要事項□
(1)氏名(ふりがな)
(2)生年月日と年齢
(3)性別
(4)所属(劇団・事務所などに所属していれば、学生の場合は学校名)
(5)連絡先電話番号(携帯)
(6)郵便番号・住所
(7)メールアドレス(PC)
(8)メールアドレス(携帯)
(9)参加希望日程
(10)演劇への主な関わり方(俳優・脚本・演出・制作・音響・照明・舞台監督etc)
(11)演劇経験:いつ頃どんなきっかけで演劇に関わり始めたか
(12)INDEPENDENTシリーズを観たことがあるか無いか(ある場合、どのINDEPENDENTか、また好きな作品があれば記載して下さい。)
(13)応募動機・自己PR(簡潔に)
(14)このCAMPで最も期待している事、得たいと思っている事(簡潔に)
(15)CAMP日程中、現時点で観劇したいと思っている他劇場の作品があれば記載して下さい。
(16)備考:確認したいことや何か伝えたいことがあればご記入下さい。
■審査方法■
ご提出頂いた応募必要事項をINDEPENDENTプロデュースチームで審査し、参加の可否をご連絡いたします。
選考のポイントとしては、応募動機やこのCAMPで得たい事などが、こちらの企画主旨とマッチしてお互いにメリットがありそうかを重視して検討いたします。
■結果発表■
参加の可否を問わず、10/31(水)までに応募者全員にメールにてご連絡いたします。
■注意事項■
・参加条件は最低3日間以上の連続参加ですが、経験できる内容を考えると、最低11/21リハ〜11/23本番2日目までは参加する事をおススメします。リハでの作品最終製作過程、制作や技術スタッフがお客さまを迎える準備、実際の上演本番(全作品)、観客や作り手との交流、が体験可能な最低日数です。
・11/25(日)終演後はバラシと打ち上げがあります。キャンプ参加者ももちろん参加可能ですので、スケジュールが許すなら11/26(月)移動日をおススメします。(11/25夜も宿泊可能です。)
・インディペンデントシアターには布団や部屋はありますが、宿泊専用の施設ではないのでご了承ください。
・敷布団用のシーツとまくらカバー(に該当するもの)だけはご持参下さい。
・男女で部屋は分けますが、完全なセキュリティではございませんので予めご了承下さい。
・劇場にはお風呂などの設備はありません。近くの銭湯を利用する形になります。(費用自己負担)
・移動日時などの都合による、CAMP期間前後の宿泊は考慮させて頂きます。
・未成年の方は、参加決定の場合、保護者の同意を得て下さい。
■メッセージ■
全国に広がって、少しずつ日本地図を染めていっているINDEPENDENTですが、基本同じシステムとフォーマットで開催していても、そこにはカラーの違いや地域性が現れる物です。それはもちろんそれでいい。グローバルスタンダードを築いてそれを押し付けるつもりは最初からありません。
ただ、INDEPENDENTの聖地「大阪=2nd」の熱気は、是非全国に広げて行きたい。全国のお客様に体感して欲しい!その為にはまず創り手自身に大阪INDEPENDENTを体感してもらう事が大事だと考えています。
地域版でステキな作品を創り、大阪に招聘された創り手は、地域に戻って口々に大阪INDEPENDENTの、その場にいなくては感じられない空気や熱さを説いてくれますが、聴くのと体験するのは違います。
ですがいくら「体験したい!」と思っても大阪に遠征してチケット代と宿泊費を負担して…というのはとてもハードルの高いことです。(充分にその価値はあると自負していますし、本気ならその位の覚悟がいるとも思うのですが…)
だったら、その負担をコチラで少しでも減らして受け入れられないかな?と考えました。
この企画のポイントの一つは、いわゆるワークショップなどと違って「教える」「学ぶ」という形ではなく、参加者自身が「盗む」という事を大事にしたいと思っています。
これは古い考えかも知れませんが、僕が演劇に携わり始めたころ、今みたいに色々なワークショップはありませんでした。(俳優向けは多少あったかな?)
何かを勉強したい、知識や技術を手に入れたいと思ったら、先輩や現場に飛び込んで行って、手伝いながらその技や知識を盗むのが当然でした。もちろん失敗したり足を引っ張って怒られたり、そんなことも経験しながら…。そして色々な現場に出入りすると、人によって言う事や大切にしていることが違うという事にも気付かされ、良い意味で疑いながら取捨選択して自分のスタイルを確立していくことが出来たと思います。
「学ぶ」という形だとどうしてもそれが全て正しい事のように思ってしまいがちですが、「盗む」というやり方は、自分で考えて何を得るのか、きちんと自分というフィルターが機能するように思います。最も「学ぶ」やり方なら最低限の何かが得られるかもしれませんが、「盗む」やり方は、人によっては何も得ることが出来ないかもしれない、自分次第な難しさはあると思います。
もちろん「盗む」やり方だから放置!という訳では無く、質問されれば時間の許す限り知識だけでなく、その裏にあるマインドまで含めてお話したいと考えています。
また、劇場泊の合宿(CAMP)になっている事も大事かもしれません。「同じ釜の飯」ではありませんが、やはり同じ目的を持つ人と時間を共有することは、それだけでとても価値のある事です。「盗む」を主眼にしているからこそ、それぞれがその日目にした事・考えた事は違うと思います。CAMPの中でそれを交換し合うような熱い交流に期待したいですね。
自身が参加していない作品のリハーサル(灯り作り・場当たり・きっかけ・ゲネ)にじっくり触れる機会は、あまり多くないと思います。当事者ではない形で見ると、色々な事が見えてくると思います。本当に俳優によって・演出家によってリハーサルの進め方やポイントはまるで違います。フォーマットの制約がハッキリしているINDEPENDENTの中では猶更その違いが浮き彫りになり、貴重な経験になると思います。(ただし、リハーサルの見学をNGにしている演出家もいるので、そこはご了承ください。)
こうした経験をして、来年の地域版参加を狙って、今年CAMPに参加した地域の違う創り手同士が、来年ここで再会すること(地域版から大阪に招聘される)を約束して帰って行く…なんて画を想像したら胸熱じゃないですか!
今年の地域版には、昨年このCAMPに参加して創作の場にディープに触れた子が、自身で作演出する初めての作品で地域版INDEPENDENTに参戦しました。また、地域版の現地スタッフとして参加してくれた若手たちにこのCAMPの話をすると目を輝かせて参加してみたいと言ってくれました。INDEPENDENT本体とは違って、まだまだ未知数の小さなチャレンジですが、やがてこのCAMPを経験したメンバーが地域の演劇を、一人芝居を活気づけてくれる事を夢見ています。
INDEPENDENT総合プロデューサー:相内唯史