当劇場に出入りした人に感染が見つかった場合や、現在政府から出ている曖昧な自粛要請レベルではなく、法的根拠のある明確な催事の中止命令などが出されない限りは、劇場自体を閉鎖する事はありません。これは、今回のコロナウイルスに限らず、台風等の自然災害時でも基本的に同様の方針です。
各公演の開催に関しては、それぞれの主催者と個別に相談対処してまいります。
主催者が、公演の開催に不安・危険を感じ中止・劇場使用をキャンセルしたいという希望には個別にご相談に応じます。
劇場の見解としては、感染予防の対策を取ったうえでの公演は実施可能と考えております。
安全対策としては、主催者・劇場が協力のもと
●出演者及びスタッフは、自身の健康状態をシビアにチェックし、少しでも不安要素のある場合は冷静に申告し、降板や公演の中止を検討する。
●発熱・咳・全身痛などの症状で体調のすぐれないお客様には、ご来場を辞退して頂く。その場合の払い戻し等はお客様に不便の無いように配慮する。
●劇場の換気等を十分に行い、清掃や消毒など可能な限りの感染予防策をとる。
●お客様の接客にあたるスタッフは、可能な限りマスクを着用することとする。
●客席数(ご予約数)に余裕のある時は、可能な限り座席間の距離を取るようにする。
●終演後の面会などでは、出演者・面会者いずれもマスクの着用をお願いし、握手など身体的接触はなるべく避け、時間も短くする。
●一般的な咳・くしゃみエチケットを主催者・観客ともに厳守するように呼び掛ける。
これらの実施を基本として、必要があればさらなる対策を講じます。
文化活動・娯楽活動も経済活動です。小劇場ではそれを主たる収入源にしている人ばかりではありませんが、そこで発生する費用によって生計を立てている人も居ますし、劇場もその一つです。また自身の表現活動の為に、ほかの仕事で得た収入をその活動に使っている人も多くいます。(小劇場ではこちらが主でしょう)
それらのお金がまた衣食住などの他の経済活動に使われ、世の中を維持しています。簡単に不要不急のものとして切り捨てられるべきものではありません。
ただし、同時に決して健康や生命に優先するものでもありません。SNSなどの他者の意見に流されることなく、冷静にご自身の思想と信念、そして健康と相談し、公演の開催や観客としてのご来場を決めて頂ければと思います。
特にお客様におかれましては、ご来場は決して義務や強制では無い事を十分お考え頂き、冷静な対処をお願いいたします。ただしご予約済みでご来場されない場合は、必ず主催者にご連絡頂くようにお願い申し上げます。
なお、この方針はあくまで現在の状況において決定したものです。今後の事態の推移によっては変更する可能性もあることを予めご了承下さい。
インディペンデントシアター劇場プロデューサー 相内唯史