2024年08月12日

1stに舞台拡張平台を導入!

1stの舞台奥行を600mm拡張できる仮設平台セットを導入いたしました。
2024年3月にテスト運用し、5月から本格運用しています。
製作は、舞台美術・舞台監督の青野守浩さん。劇場からの色々なオーダーやアイディアをバッチリ実現して頂きました。
釘やビス、特別な技術が無くても簡単に短時間で組めるようになっています。

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上手の端から組み始めます。柱部分の切り欠きもピッタリ作られています。
脚が転倒しないような構造になっていて、上に乗る平台がズレないようにカマチとぴったり合うツメが付いています。

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このように平台を載せるだけ!最終的に仮設部分全部がしっかり繋がりかなりの重さになるので、通常はこのままで大丈夫です。(激しく動く作品などの場合は、床と脚を養生テープで固定したり、滑り止めシートを使用したり、常設部分と仮設部分を床材で繋いだりなどが必要な場合があります。)

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ズレが無いか、段差が出来ていないか確認しながらどんどん平台と足を連結していきます。

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下手の端も柱に合わせています。シャッター前の隠し幕が収まる分(約5cm)だけ隙間がありますので、ケーブルを通したりも可能です。

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全部組み終えるとこのような感じになります。1か所継ぎにはなりますが、この平台に合わせた黒パンチも用意しています。(ケコミは準備中でまだ無いので、雑黒などをご用意下さい。)
わずか600mmですが、かなり広くなった印象があり実際にアクティングエリアにはかなり変化があります。またこちらを使うと上下をつなぐ裏導線などを作った場合でも舞台面で奥行約2間を使えるようになります。

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仮設平台を組んでイスを置くとこのような感じになります。安全上必要な通路幅も確保されています。(ただし拡張した場合は、舞台前通路に照明スタンドやスピーカーなどは置くことができません。詳しくはお問い合わせ下さい。)

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仮説平台セットは、未使用時は客席2段目下の収納部分に格納されています。

ちなみに、舞台の広さではなく、客席数を増やしたいという場合、以下の方法が可能です。

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1×6平台と箱馬を使ってベンチシートを組みます。(画像では置いただけですが、実際の仕込み時は必ずテープなどで固定して下さい。)
この時、舞台とベンチシートの間には消防法規定上の通路幅が確保できるように注意が必要です。(寸法は確保できますが、2列目=イス席との幅がかなり狭くなり、相互の快適性は下がりますので、制作サイドでの検討が必要です。)

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ベンチシートに座布団を置くとこんな感じ。雛壇2列目以降と比べると、イス席1列目とベンチの高さの差は小さいので、どうしてもイス席1列目が少し観づらくなるので、床面での芝居などが多い場合、こちらも注意が必要です。演出や制作は縦の見切れにも配慮して下さい。

以上、舞台拡張平台セットのご紹介でした。これからもインディペンデントシアターはこのようなプチ改良を積み重ねながら、より良い劇場を目指していきます。引き続きご利用、ご来場お待ちしております!
posted by アイウチ at 11:57| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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