既報の通り、東京都北区の王子小劇場の運営を有限会社ジャングルが2025年4/1より引き継ぐ事となりました。現在最終のリニューアル準備を進めていますが、本日は劇場機材や備品についてリリースいたします。
[舞台]
舞台備品に関しては、従来の備品を引き継ぎ運用いたしますが、今後の運営の中で状態の悪い平台などから順次入れ替えを予定しております。舞台奥側に常設となっていたカーテンレールに関しては、利用頻度があまり高く無い上に、照明機材や舞台美術の吊り位置に干渉するなどの弊害もあるため、常設は廃止し、必要時に設置する形式に変更いたします。
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[照明]
照明備品に関しては、既存の備品をベースにしつつ、既報の通りこれまでオプション機材であった増設ユニット1台12chを常設とし、基本料金内で常時48ch運用が可能になります。
灯体に関しては、状態の悪いものを処分or予備機扱いとし台数を調整しました。今後の運用状況をみて、必要があれば機材追加を含め検討いたします。
また、ギャラリーにオペブースを組む事が多いため、調光室までケーブルを引き回す必要が無いようにギャラリーに2回路(2ユニバース対応)DMX入力を用意します。ユニット元にDMXスプリッターを配置し、新たに敷設するバトン上のDMX回路に信号を送ります。あわせてフロア機材などへの回線引き回しもこれで楽になるかと思います。
また、調光室の整理で保管場所確保の目途が付いたため、照明スタンドを新たに4本導入します。SSなど必要な場合に、持ち込み量が減るかと思います。
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[音響]
音響備品に関しましては、大幅な機材入れ替えを行います。現状のメインスピーカーとサブウーファーは新たに消費電力効率の良いパワードの物に入れ替えます。メインスピーカーは、ウーファーへのポールマウント、スタンドでの設置、吊り金具でのバトン吊りの3パターンのセッティングに対応し、自由度の高いセッティングが可能です。またメインスピーカーが同機種4台となるため、2面舞台や囲み舞台での運用でも利便性が増すかと思います。さらに正面舞台の標準利用時に有効な、ギャラリー下のバトンを追加し、メインスピーカーを低めの位置に吊る事が可能になります。
設置位置が均等では無く、利便性の低かったシーリングスピーカーは、メインスピーカーが4台に増えバトン吊り運用も可能になるため、廃止します。
不調で使用不可になっていたグライコに関しては、音響卓の持ち込み時は不要な場合が多いため、シンプルでコンパクトな物に変更し可搬ラックでブースに持ち出ししやすい仕様に変更します。
音響卓に関しては、持ち込みも多いため、運用の様子を確認しタイミングをみて入れ替えを検討いたします。
合わせてデッキ類は、古い機材で使用頻度も極めて低いため、メイン機材からは外し保管機材とします。追加費用なくご利用頂けますが、メンテナンスや動作保証は行いません。
これまで、客席側と舞台側は調光室のラックを経由し回線でつながっていましたが、ギャラリーでのオペ運用が圧倒的に多いため、調光室を経由せずに回線の引き回しが可能なようにギャラリー側と舞台裏(照明ユニット付近)に送り受け4回線ずつのLANマルチを導入し利便性を向上させます。
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[楽屋その他]
楽屋周り等に関しては特に変更はございませんが、既報の通り劇場ビル内の立体駐車場は契約終了となるため、4/1以降はご利用頂けません。近隣のコインパーキングをご利用下さい。
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いずれも、改修過程で細かい変更等が発生する場合がございますので、予めご了承下さい。
自由度の高い舞台設計が可能な王子小劇場をより便利にお使い頂けるように、今後も工夫・尽力して参ります。
2025年03月04日
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