仙台公演の公演情報が確定になり、ブログに情報を掲載させて頂きました。チケット発売日は7/16(土)です。仙台公演に関しては、震災の影響から、様々な変更はありましたが、最終的に無事公演を開催出来る運びとなりました。関係者の皆様のご協力に感謝いたします。
この記事では、いくつかの当初計画からの変更点に関してのご説明と、6月末から7月頭に開催されました、仙台公演プレイベントをレポートでご紹介したいと思います。
■日程に関して■
[決定]:2011年8月19日(金)〜20日(土)
旧):2011年8月20日(土)〜21日(日)
当初予定していた日程は、8/20からの土日2日間公演でしたが、会場の変更に伴い、日程も8/19と8/20の金土公演となりました。平日の日程が加わることで、平日の方が観劇にご都合のよい方に対応できるようになったと、前向きに捉えています。
■会場に関して■
[決定]:仙台市市民活動サポートセンター・市民活動シアター
旧):エルパーク仙台・ギャラリーホール>
当初仮押さえしていたエルパーク仙台は、震災の影響により我々の公演日がある8月中は閉館が決定しました。そこで3月の震災発生以後、代替施設として検討していた、仙台市市民活動サポートセンター・市民活動シアターへ会場を変更いたしました。市民活動シアターは、元ライブハウスを転用した空間でINDEPENDENTをやるには雰囲気も合い、何よりも仙台公演のキッカケとなった、仙台の俳優・菅原みちや氏による一人芝居公演の会場でもあり、不思議な縁を感じています。
■料金に関して■
[新設]:ペアチケット¥3,000-(数量限定)
仙台公演に関しては、困難な状況に置かれている東北の方々に、少しでも心穏やかな時間、喜び楽しみを享受できる時間を「分かち合って」過ごして欲しいという想いからペアチケットを新設しました。
無料化も検討しましたが、俳優や作演出家が魂を込めて創った作品を安易に無料提供することは、インディペンデントシアターのポリシーにそぐわない為、きちんとお代を頂く代わりに、仙台公演に関してはなるべく仙台のスタッフさんに雇用を創出し、私たちも仙台で一消費者として経済を回すことで還元したいと考えています。
なお、財団法人仙台市市民文化事業団さまからの助成を頂き、高校生以下は数量限定事前予約必須という条件ではございますが、無料にて観劇頂けます。
以上、仙台公演に関して主要な変更点をご説明いたしました。
続いて、6月末から7月頭に開催されました、プレイベントを簡単にレポートしたいと思います。
INDEPENDENT:2ndSeasonSelection / JAPAN TOUR in 仙台
「プレイベント−エキシビジョン」
会期:6月28日(火)〜7月3日(月)
会場:エル・パーク仙台展示ギャラリー
+
「プレイベント 映像上映&トーク」
日時=6/30(木)19:30〜・7/1(金)19:30〜
会場=エル・パーク仙台 創作アトリエ
仙台では予選ではなく依頼製作でセレクションと競演する作品が決定するので、事前告知のプレイベントとして当初から企画されていました。震災でプレイベント自体の開催も危惧されましたが無事開催できました。INDEPENDENTの企画と歴史を紹介するパネル展示と、セレクション作品で今回は仙台では上演されない作品の上映&トークという2本立てです。
僕も6/30〜7/1にかけて仙台入りしました。もちろん震災後初の事です。僕は北海道出身で、阪神大震災の時にはまだ札幌在住で、これまで大雪以外あまり大きな自然災害に出会った事も無く、正直実感がありませんでした。今回の東日本大震災で、何度か自身が立った事のある仙台空港が波に飲まれていく映像は、初めて自然災害に対して恐怖を感じた瞬間だったかもしれません。
ですから、今回仙台入りすることには、少なからず心理的な壁を感じていました。着陸する飛行機から見える沿岸の陸地の様子は、以前とはまるで違いました…。空港で飛行機から降りる時、ここをあの津波が襲ったと思うと、少しだけ歩みがゆっくりになりました。
空港から仙台市内までのバスから見える景色は、まさに震災後でした。崩れかけた家や残骸。廃棄を待つ自動車の山が続きます。
その不安が和らいだのは、バスが随分と市内に近づいた頃でした。女子高生が二人、アイスクリームを食べながら、本当に楽しそうに自転車を押してはなし、笑っていました。
「あぁ、日常はいつだってそこにあるんだな。日常が戻りつつあるんだ。」と思いました。もちろん今だ困難な状況にある人も多いと思います。でもそんな中でも普通の喜びを感じている人もいる。
僕たちは、日常の一つである「楽しい時間」「日常から解放される瞬間」をお届けする。日常を取り戻すお手伝いがわずかでも出来たら良いなと思いました。
パネル展の雰囲気
会場は、自由に出入りできる空間なので、割と多くの人が目を留めてみてくれていました。
パネル類(文字と写真)だけだと寂しいかと思いTシャツも展示してみました。これがなかなか好評でバックプリントを広げてじっくり見ている方とかいらっしゃいました。
イベント自体は、震災の影響で開催自体が危うく、告知がギリギリとなってしまった為、お客様は少なかったのですが、見知った顔にお会いすることが出来たり、INDEPENDENTを楽しみにしているという方に出会えたので、有意義なものでした。
また、ワークインプログレスとして、仙台公演で競演する製作中の新作「はなして」を観れたことも大きかったです。演劇の意味を改めて感じることができました。
何よりも、仙台の皆様と再会し、何度か訪れた街の変わったところと変わらないところを自身の目で確認することが出来たことが収穫です。
自分たちが何故、今仙台でINDEPENDENTをやるのか。その覚悟が一層固まりました。
仙台公演には、まだ困難が続きそうですが、きっと立ち向かう事が出来ると思います。
INDEPENDENT 総合プロデューサー:相内唯史